
香港といえば、飲茶、夜景といろいろありますが、その中でもトラムは有名ですよね。
香港に来て2階建てトラムを見た時、「わー!香港っぽい~。」と思ったのを覚えています。
香港に来たら一度は乗ってみたいですよね。
トラムは駅が細かく設けられているのもいいところ。
街を歩きまわって疲れたら、近距離でもサクッと乗ってサクッと降りられ、とっても便利ですよ。
「トラムに乗ってみたいけど乗り方がわからない」
「料金っていくらなの?」
という人へ、香港のトラムの乗り方と料金をご紹介します。
特別乗り物好きでなくても、初めてのトラムに子供も大喜びしますよ。
Contents
香港のトラムとは?
まず香港のトラムとはどんなものか、ご説明しますね。
トラムってなに?
香港のトラムとは、いわゆる路面電車です。
2階建てで車体全体に広告があるのが特徴ですね。
私は香港に来るまで、トラムは香港のどこでも走っているんだと思っていたのですが、実は香港島にしか走っていません。
中環(Central)や銅鑼湾(Causeway Bay)がある香港島を東西に横断するように走っているんです。
急行などなく、すべて各駅停車です。
トラムのいいところ
私はトラムが好きなんですが、その理由は、
- ゆったりのんびりしている
- 近距離でも歩かず移動できる
からです。
のんびりと周りの景色や行き交う人たちを眺めながら、外からの風を感じてガタンゴトンと揺られていると、すごくリラックスするんですよね。
私はトラムが好きなので、以前働いていた時も会社までトラム通勤していました笑。
朝はまだ頭もぼんやりしていますが、15分くらいトラムに揺られながら風と朝日を浴びていると頭もハッキリしてきて、体が目覚めてくるんです。
また遠くへ移動するときは時間がかかりますが、近距離を移動するにはとっても便利。
トラムはバスよりも短い区間で駅があるので、「ちょっと行きたい、でも歩くのは疲れる…」という時でもサクッと利用できちゃいますよ。
トラムの残念なところ
トラム好きの私は許容範囲ですが、周りの意見で聞く残念なところも挙げてみます。
- 遅い
- 夏は暑く、冬は寒い
長所は短所にもなると言いますが、私が好きな「ゆっくりしているところ」というのは早く移動したい人には向いていないですね。
急いでいる時はMTRなど早い交通手段を選んでくださいね。
MTRって何?という人はこちらを見てください。
またトラムはクーラーが付いていません。香港は湿気が多く、特に夏は息も吸いにくいくらい蒸し暑くなるので、夏は暑いです。
なので携帯用の小型扇風機を使っている人もよく見ますよ。私もかさばらない扇子を使っていたこともあります。
また冬も暖房がなく、寒いです。
香港の人は空気がこもるのが嫌いな傾向があり、冬でもトラムの窓は開いています笑
窓を閉めても、座る席が木かプラスチックなので、冷たくなっているんですよね。
ちなみに私がトラム通勤していた時は、冬はおしりが冷えないように、席に敷くマットのようなものを持って行ってました笑
そこまでしても、トラムに乗りたかったんですよね。
私以外にマットを使っている人は見たことはないですが、防寒で帽子を被っているおじいちゃん、おばあちゃんは見ます。
なので、「暑さ寒さにあまり強くない」という人は、ちょっとしたマットやうちわを用意したり、何か手持ちもので代用して暑さ寒さ対策をすると、よりトラムが楽しめますよ
では次は実際にどうやって乗るのか、乗り方をご紹介しますね。とっても簡単ですよー。
どうやってトラムに乗るの?
トラムの乗り方はとっても簡単でシンプルなので、すぐに乗りこなせますよ。
トラムの乗り方
トラムの駅には路線図が貼ってあるので、まず路線図を見て、自分が乗る駅と降りる駅がどこか見てみましょう。

路線図には、今いる駅が赤丸と赤い駅名で表示されています。
駅名は駅の看板でも確認できますよ。

緑と白でトラムの絵が書かれてあります。
駅の上の看板は、トラムの2階からすぐに確認できて、降りる駅を見逃さないようになっているんですよ。
1階にいる人も、写真にあるような看板があるので、ちゃんと確認できますよ。

写真は駅の看板で、各駅には番号が振られています。
駅の番号以外にも、次の項目がわかるようになっていますよ。
- 行く方面:西行 Westbound(西方面行き)
- 駅番号:32W
- 駅名:北角道 North Point Road
- 停車するトラム:「跑馬地 Happy Valley 行き」「上環(西港城)Western Market 行き」「堅尼地城 Kennedy Town 行き」
路線図で確認したら、トラムを待ちましょう。
トラムの車体の前面に行き先が書かれてあるので、来たトラムが自分の行きたい駅へ行くか確認して乗ります。
途中までしか行かないものや、途中から違うルートへ行くものがあるので、しっかり確認してくださいね。
もしも途中までだった場合はまた乗り直せばいいですし、違うルートへ行ってしまっても、すぐに降りればトラムの駅は短距離なので十分歩いて戻れますよ。

写真のトラムでは、真ん中に、緑に黄色の字で「跑馬地 Happy Valley 行き」と書いてあります。
行き先の色は車両によって変わりますが、表示されている場所はどのトラムも同じです。
乗る時は後ろから乗ります。

トラムの乗り口は二列で入れるようになっています。
トラムは各駅停車なので、運転手さんに降りたい駅を告げる必要もありません。必ずすべての駅に止まるので安心ですよ。
降りたい駅に着いたら、前にある降り口へ行き、お金を払って降ります。
だいたいみんな到着してから降り口へ向かいますが、子供連れの人やお年寄りは、早めに降り口へ行っているのをよく見ます。

支払い方法は、オクトパスカードか現金です。
お金を払うところは、運転手さんの左にあり、オクトパスカードで払う場合は、写真の右のオレンジの四角「八達通 Octopus」と書かれたところ(赤、黄、緑の四角が3つ並んだ下)にカードをかざします。
現金で払う場合は、オクトパスカードをかざす機械の左にある、黄色の箱にお金を入れます。
車内に両替機はないので、コインを準備しておくことをおすすめします。
オクトパスカードって何?という人はこちらを見てくださいね。
私は安く移動しようとトラムに乗ったら、オクトパスカードの残高がなく、財布にもちょうどのコインもないことがありました。
トラムの大人料金は$2.6なのに$5ドルコインを入れるはめになり、結局逆に高くついてしまいました...
香港人の旦那さんは、少し足りないくらいなら運転手さんに「10セント足りないんですけど...」と言ってまけてもらったり、車内にいる他のお客さんに両替できないか聞いたりしています。
私はよっぽど大きいお金しか無い時以外は、もう多めのお金を入れることが多いですね。
乗り方のポイント1:2階に乗る
香港のトラムは2階建てです。
2階に座れば、目線が高くなって見える景色も違ってきます。見晴らしがよくなってとっても気持ちいいですよ。
また、1階は乗り口や降り口があるのでどうしても混雑します。その点2階であれば人が溜まることもないので、1階に比べるとゆったり乗れますよ。
風も2階の方がよく通るので、気持ちいいんです。
2階の1番前や後ろの席は、続いて走るトラムがすごく近く見えるので、子供も絶対楽しいですよ。
乗り方のポイント2:目的の駅の少し前に降り口付近へ移動する
1階でも2階でも、降りたい駅の1つ前で降り口付近へ移動しておきましょう。
というのも、混んでいて降りれなくなる場合があるんです。
全く混んでいなければいいのですが、混んでいる時は「Excuse me. 」 と言って移動しましょう。
トラムが好きでよく乗っている私ですが、私も降りれなくなったことがあります。
その日はすごく混んでいて、私はギリギリ乗れた状態で乗り口付近にいました。
混んではいても自分の降りたい駅はMTRの駅があるところ。いつも沢山の人が降りるので、その日も「まぁ、降りれるだろう」と思っていました。
でもその日は降りたい駅で少ししか人が降りず、慌てて 「Excuse me. 」 と言いながら前へ行こうとしたんですが、そんな私の声も虚しく、ドアは閉まって走り出してしまいました…
降りる駅はその駅でも次の駅でも、まぁ、どちらでもよかったので大丈夫だったのですが、良い教訓になりました。
トラムの料金
トラムはどこから乗っても、どこまで乗っても料金は同じです。
大人:$2.6(2ドル60セント)約35円
子供:$1.3(1ドル30セント)約18円
シニア:$1.2(1ドル20セント)約15円
子供は3-12歳、シニアは65歳以上です。と言っても運転手さんが年齢確認しているところは見たことがないです。
トラムは香港の交通機関の中でも1番安い乗り物です。
香港の人が、日本や海外に旅行に行って「交通費が高かった」と言うのをよく聞きますが、トラムの料金がこんなに安いと海外の交通費を高く感じるのも納得ですね。
幸せが訪れる「120号」のトラム
トラムの車両は、席が向かい合ったベンチのようなものや、行き先が電光掲示板のものなど何種類かあります。
その中で今現在で1番古い車両があります。
1949年製の車両で、トラムの車体には車両番号の「120」と書かれています。
現在では1台だけしか走っていないので、なかなかお目にかかれず、見れたら幸せがやってくると言われているんですよ。
なので短い滞在期間で、この120号のトラムに乗れたら超超超ラッキーなんです。
120号のトラムは、シートの座るところが竹で編んだようになっていて、車内のライトもレトロでとってもかわいいんですよ。
初めて夜に乗った時、ライトの灯りも黄色の優しい明かりで「なんだ、このかわいさは!」と写真を撮りまくりましたよ笑
写真がなくて申し訳ないのですが、トラムを見かけたら車体に120と書かれてないか見てみてくださいね!
まとめ
- 香港のトラムは香港島だけを走る、ゆったりリラックスできる交通機関
- クーラーがないので、夏は暑く冬は寒いという面もある
- 乗り方は後ろから乗って、前で降りる時にお金を払って降りる
- 混んでいなければ2階に乗って、降りる少し前に降り口へ移動するのがポイント
- 大人は$2.6、子供は$1.3、シニアは$1.2
- 現在で一番古い120号のトラムを見れたら幸せになる
トラムは料金も安いですし、一度乗ってみてくださいね。
これぞ香港という感じがしますし、子供にとってもいい思い出になること間違いなしです!