出産祝いって自分一人で贈ることもありますが、誰かと連名で贈ることも結構あるんですよね。
- 夫婦ともに仲良くしている家族に赤ちゃんが生まれたから、夫婦連名で出産祝いを贈りたい
- 友人の一人が赤ちゃんを出産したので、複数の友人でまとめてお祝いを贈りたい
「今までは自分個人からお祝いしてたけど、連名で贈る場合ってのし袋の書き方はどうするんだっけ?」と悩んでしまいますよね。
そこで、なんとなくわかるようで自信がない、出産祝いの表書きや、夫婦、兄弟友人や、会社の同僚と一緒に送る場合の連名での書き方を紹介します。
書き方や書く順番にもマナーがあるので、ポイントを押さえれば気持ちよく出産祝いを贈れますよ。
Contents
【出産祝い】のし袋 表書きの書き方
のし袋の水引きの上に書くものを「表書き」といいます。出産祝いでは「御祝」や「御出産御祝」「祝御出産」「御出産祝」と書きます。
4文字は「死文字」といって気にする人もいるため、「御祝」を真ん中に大きく書き、右上に小さく「御出産」「御安産」と書く場合もあります。
のし袋にある意味や出産祝いの基本のマナーなどはこちらをご覧くださいね。
関連記事:押さえておきたい出産祝い基本のマナー!のし袋の意味や書き方、贈るタイミングなど出産祝いのすべて教えます
【出産祝い】のし袋 送り主名の書き方
水引の下には誰から贈られたものなのかわかるように送り主名を書きます。その際、自分一人の個人で贈るのか、夫婦で贈るのか、兄弟や友人とまとめて贈るのかなど、いろんなケースがありますよね。
送り主名の書き方は各ケースによって変わってくるので、順番に紹介しますね。
個人の場合
水引の下中央に、縦書きで名字またはフルネームを書きます。会社名や肩書を入れる場合は、名前の右上に小さく書きましょう。
夫婦で連名の場合
夫婦連名で贈る場合、名前を書く順番は夫→妻になります。まずはじめに、水引の下中央に夫のフルネームを書き、次に妻の名前を夫の左側に書きます。
夫婦連名で書く時のポイントは、フルネームで書くのは夫の名前だけというところです。夫以外の左側(妻)は名前だけになります。
兄弟で連名の場合
兄弟で連名にする場合は、年長を一番右に書き、年の順番に左へ並べます。名前は全てフルネームで書きます。フルネームで書くことで夫婦と間違うこともなく親切ですよ。
家族連名で送る場合
家族連名で贈る場合は、夫の名前をフルネームで中央に書き、夫の左に妻の名前、その左に子供の名前と順番に書きます。
人数が4人以上になる場合は、夫のフルネームを中央に書き、左側に小さく「他 家族一同」と書きます。夫以外の家族の名前は、別の紙に書いて同封しましょう。
友人で連名の場合
複数人でまとめて贈る場合は、一番目上の人を中央に書きます。そして以下を左へ順番に書きます。
特に上下関係がない場合は、名前は五十音順に右から書き、左右均等にバランスよく配置しましょう。
連名で贈る場合は名字のみでも大丈夫ですが、同姓の人がいる場合は全員をフルネームで書くとわかりやすいですね。
また、人数が4人以上になる場合は、代表者のみ名前を書き、左側に「他一同」とします。そして別の紙に全員の名前を書いて同封しましょう。
別紙に書く時は半紙などを使います。書き方は、紙を横にし、のし袋の表書きと同じように中央の上部に「御祝」と書きます。下に住所と名前を書いていきます。
一番目上の人を一番右に書き、以下を左に順番に書いていきます。特に上下関係がなければ、名前の五十音順に右から書いていきます。
住所は贈った相手がお返しをする際に必要なものなので、お返しが不要であれば省略しても大丈夫です。
会社でまとめて贈る場合
会社や部署でまとめて贈る場合は、中央に「営業部一同」などとします。代表者の名前を書く場合は、中央に代表者の名前、名前の右側に小さく会社名、そして名前の左側に「外一同」と書きます。
【出産祝い】中袋(中包み)の書き方
中袋(中包み)の書き方にもマナーがあります。正式な書き方のポイントを押さえて失礼のないようにしましょう。
中袋(中包み)の表側
中袋(中包み)の表には、中央に縦書きで「金○○円」と金額を書きます。書く字体は旧字体の漢数字を使うのが正式とされています。
普通の漢数字でも間違いではありませんが、贈る相手が会社関係など、かしこまった場合は旧字体を使うほうがいいですね。
上の画像のように、一は「壱」、二は「弐」、三は「参」、五は「五」または「伍」と書きます。
五千円なら「伍阡圓」、一万円なら「壱萬圓」、三万円なら「参萬圓」ですね。
最近では横書きタイプの中袋もあるようです。その場合は漢数字でなく、5,000というようにアラビア数字で書けば大丈夫ですよ。
出産祝いの金額のよりくわいしい書き方や、金額の相場を知りたい方はこちらを御覧ください。
関連記事:出産祝いの金額の書き方!金額の相場も親族・同僚などのケース別で紹介
中袋(中包み)の裏側
中袋(中包み)の裏側には、住所と氏名を左下に書きます。
この住所・氏名は、贈られた相手がお礼状やお返しをしやすいように配慮するものです。中袋(中包み)だけにした時に名前がないと、誰から贈られたものなのかわからないので書いておいた方が丁寧ですね。ただ、お返しなど不要の場合は、省略しても失礼にはなりませんよ。
また中袋(中包み)には、もともと金額や住所、氏名を書く欄が印刷されているものもあります。その場合は各フォーマットにそって記入しましょう。
【出産祝い】書き方のポイント
のし袋や中袋(中包み)に書く内容にもマナーがありますが、書き方自体にも重要なポイントがあります。
- 毛筆か筆ペンを使う
- 濃くしっかりと楷書体で書く
- 送り主の名前のサイズは「御祝」などの表書きより小さく書く
のし袋に書く時は毛筆を使うのが正式なマナーです。筆ペンでも大丈夫ですが、ボールペンや万年筆、鉛筆などは避けましょう。どうしでも筆が苦手な場合はサインペンでもいいでしょう。
字体はくずさずにきちんと書く「楷書体」で書くのが正式とされています。流れるように書く「行書体」よりも読みやすく、また丁寧さがありますね。
またお祝い事では、墨は濃くしっかりと書くことがマナーです。反対に、葬儀や弔事では薄くので注意しましょう。
送り主の名前は、表書き(御祝など)よりも一回り小さく書くことで、謙遜の気持ちを表します。
【出産祝い】その他の基本マナー
出産祝いを贈る際、のし袋の書き方以外にも重要なマナーがあります。失礼のないよう一つ一つ確認していきましょう。
出産祝いを贈るタイミング
出産祝いを贈るのは、生後2-3週間後がベストです。
一般的には、生後7日後~生後1カ月に出産祝いをするとされていますが、お産の状況でママも赤ちゃんも一週間くらい入院していることも多々あります。
なので母子ともに少し落ち着いた産後2-3週間後がいいでしょう。
出産祝いの贈り方
出産祝いの贈り方は、大きく下の3つがあります。
- 病院へ渡しに行く
- 自宅へ出向く
- 郵送する
産後の入院中は、出産してすぐなのでママも赤ちゃんもまだ落ち着いていないので、病院へ行くのはなるべく控えたほうがいいでしょう。
親族やかなり親しい友人、どうしても病院へ伺う理由がある時は、病院へ行く前に面会可能か確認してからにしましょう。
また、出産祝いを自宅へ渡しに行くときは、必ず事前連絡を入れましょう。
出産後2-3週間経ったといっても、ママの体はまだまだ産前と同じようには戻っていません。自宅にお邪魔しても長居しないように気をつけましょう。
最近では、ママやご家族の大きな負担になることを考えて、最近では郵送することも増えています。
出産祝いの相場
出産祝いのお祝い金の相場は、3,000円〜1万円が一般のようです。ただ、お祝いの金額は贈る相手との関係によってかなり変わってくるので、相場は一つの基準として考えましょう。
親であれば10万円、兄弟・姉妹やその他親戚は1万~3万円、友人・会社関係は3,000円〜5,000円程度が多いようです。ですが、親戚の中でのルールや相手との関係性でも変わるので「これが正解」というものはありません。
出産祝いののし袋
出産祝いには蝶々結びののし袋を選びます。
蝶々結びは、一度結んでもほどけ、また結び直すことができることから、「何度あってもいい」出産祝いに使います。出産祝い以外には、お食い初め、七五三、入学・卒業祝い、お返しの内祝いなどに使われます。お祝い以外ではお中元やお歳暮にも使われますよ。
逆にお見舞や快気祝い、結婚祝いは「何度あってもいい」という意味には合わないため、絶対に使わないように気をつけましょう。
出産祝いに添えるメッセージ
出産祝いと一緒にメッセージを添える場合もあります。
メッセージの文面には、「きる」「しぬ」「たえる」「なくなる」「ながれる」などの不吉なことを連想させる言葉は不適切です。
また「男の子(女の子)でよかった」など差別するような内容は避け、もらったご家族みんなが幸せな気持ちになるような、思いやりのあるメッセージを贈りましょう。
まとめ
- 出産祝いののし袋を夫婦連名で贈る時は、表書きの下に夫の名前をフルネームで、妻は夫の左に名前のみ書く
- 出産祝いを兄弟や友人でまとめて贈る時は、目上の人を右から順番に書いていく
夫婦や友人とまとめてなど、それぞれのケースによってのし袋の書き方は変わります。せっかくお祝いするならきちっとマナーを押さえてお祝いしたいですよね。
相手を想って一つ一つ丁寧に準備すれば、もらった人も嬉しくなりますよ!
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