今、コロナで産後うつになる人が増えています。
「泣き声を聞いたら逃げ出したくなる」
「何もないのに涙が出る」
このような産後うつのママには、家族の理解と支えが必要不可欠。なのに夫が理解ないことが多いんです。
産後うつに夫の理解ない場合、取るべき対策は3つ。今すぐSOSを出して、少しでも笑顔を取り戻しましょう。
Contents
コロナ禍での出産が産後うつへ追い込む
赤ちゃんのお世話は想像しているよりとても過酷。赤ちゃんのお世話や家事で、精神的にも体力的にも追い込まれて「産後うつ」になる人はたくさんいます。
そして、コロナで産後うつになる人が増えているようです。
赤ちゃんのお世話の方法がわからないまま出産
コロナで市や自治体で行われていた、妊婦向けの学級は中止されているところが多い状態。そのため、出産に向けて、赤ちゃんのお風呂の入れ方、おっぱい・ミルクのあげ方、おむつの替え方など、赤ちゃんのお世話のやり方がわからないまま出産になる人が多くいます。
情報は育児本やネットでわかるとはいえ、実際講座に参加して自分で体験するのとは大きく違います。特に初めての出産だと、出産や産後についてわからないことだらけ。
なので、私も初めての出産の時は、妊婦向けの講座に参加しました。ミルクの作り方や沐浴の仕方など、知らないことばかりでとても勉強になりました。
また、旦那さんと一緒に参加したので、旦那さんも出産や育児への意識が高くなり、産後のサポートにもつながったと思います。
妊婦向け学級は夫婦で出産に向けて準備するいい機会にもなるので、学級に参加できないことは、ママが一人で大きな不安を抱えたまま出産することになるんです。
ママ友が作れない
妊婦向け学級に参加することは、ただ情報を入手するだけではありません。同じ地区に住んでいるママ友を作る機会でもあるんです。
ママ友は産後、自分と同じ環境で戦う同志になり、育児の不安やグチなどを分かち合える仲間です。旦那さんの転勤などで全く知らない土地で生活している場合、周りには家族も友達もいないことが多いので、ママ友がいるといないとでは大きく違ってきます。
ママ友が作れないというのは、産後何か合った時に頼る相手が少なくなるということなんです。
私は妊婦向け学級で連絡先を交換した人はいませんでしたが、ぎこちなく赤ちゃんのお世話体験をしているママや、自分では気付かないことを質問しているママがたくさんいました。
戸惑いながら出産にむけて頑張っているのは自分だけじゃないんだなとホッとしたのを覚えています。
立ち会い出産ができない
コロナの感染対策のため、出産当日は立ち会いができないところが多いです。
出産は生死をさまようこともある大きなこと。立ち会い出産ができないと、陣痛に耐えるのもいきむのも、すべて一人で不安と戦いながらになります。パパは赤ちゃんを産めなくても、ママのそばにいてくれるだけで、とっても勇気づけられるんです。
私もコロナの間に出産したので、当日は一人で出産。なんとかなると思えていたのは、出産が2回目だったからで、これが初めての出産だったら不安で仕方なかったと思います。
また立ち会い出産は、赤ちゃんが生まれる瞬間を共有できますよね。立ち会いも入院中の面会もできないコロナ禍では、出産の喜びを分かち合うこともできないんです。
また旦那さんが出産に立ち会い、感動した、涙が溢れたという話もよく聞きます。立ち会い出産で自分の子供が生まれる瞬間を目にし、育児への関心が高まったという旦那さんが多くいるのです。
コロナ禍で立ち会い出産ができないということは、出産で頑張っているママのサポート、喜びの共有、旦那さんの育児への意識を失うことにもなるんです。
外出自粛で息抜きができない
通常、産後何ヶ月かすると散歩に外へ出かけたり、支援センターで赤ちゃんを遊ばせたりするようになります。外へ出るのは赤ちゃんの刺激になるのはもちろん、ママの息抜きにもなっているんです。
散歩で外の空気を吸ったり、咲いている花や行き交う人を見たりするだけで、ママの心は軽くなります。支援センターへ行けば、ママ友に会うこともできます。ママ友がいなくても、自分と同じ子育てをしているママと赤ちゃんが来るので、知らない人でも話す機会があり、ママは息抜きができるんです。
コロナで外に出られず、ずっと家にこもっていると、接するのは赤ちゃんだけ。話が通じる大人と話すこともなく、目に見えるのは散らかった部屋だけだと、ママは煮詰まってしまいますよね。
おっぱいトラブル時に母乳外来へ行けない
産後、おっぱいにトラブルを抱えるママもいます。私もそうでした。
産まれたばかりの赤ちゃんは、まだ上手におっぱいが飲めません。また、ママも初めての授乳だと赤ちゃんを抱える体勢や角度、咥えさせ方などわからないことばかり。
そのうち、おっぱいが切れたり詰まったりしてしまうんです。
私はおっぱいトラブルの時、産院の母乳外来に行ったり、自宅でマッサージをしてらっしゃるところを見つけて行ったりしていました。
おっぱいトラブルの間の授乳は、本当に辛いです。なのに赤ちゃんが思うように飲んでくれないと、赤ちゃんのことをかわいく思えなくなってしまうこともあります。
コロナで母乳外来に行けないのは、ママにとって大きなストレスになるんです。
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産後うつに夫の理解ない時の対策
産後うつの症状が良くなるかどうかは、夫のサポートが大きなカギになります。産後うつに理解ない夫の場合、ママはうつに加え、支えてくれる人もいないのでさらに追い詰められてしまいます。
では、産後うつについて理解ない夫には、どうすればいいのでしょうか?3つの対策方法を紹介します。
産後うつに関する資料と一緒に自分の状況を伝える
まずは、「赤ちゃんがかわいいと思えない。」、「何もしていないのに涙が出る。」など、自分の状態を夫に伝えましょう。この時、産後うつに関する資料と一緒に伝えるのがポイントです。
産後うつに理解ない場合、妻のつらい気持ちや状況を聞いても、甘えととらえる夫が多いんです。まさか自分の妻が産後うつになっているなんて思いもしないのです。
産後うつの資料があれば、一般的な産後うつの症状と妻の状態を客観的に照らし合わせることができます。「育児が辛い。」だけではピンとこない夫でもわかりやすくなりますよ。
産後の検診に一緒に行ってもらう
産後の検診に、夫も一緒に行ってもらうことは、産後うつについて夫にわかってもらう、いい機会になります。
なのでできるだけ夫と一緒に行き、赤ちゃんの成長以外にも、自分の体やメンタルの相談も忘れずにしましょう。
産後うつに理解のない夫も、第三者のお医者さんに言われるとすんなり受け入れる場合があります。妻の心理状態、状況、どんなサポートが必要かを的確に教えてくれます。
とにかく誰かに話しを聞いてもらう
産後うつは、我慢せず誰かに気持ちを吐き出すことが大切です。
旦那さんが忙しく話す時間がない、一緒に検診に行けない時は、誰でもいいので自分の辛さを伝え、助けを求めましょう。
産後うつになりやすい人は、なんでも1人でやり遂げようとする頑張り屋さん。周りに迷惑がかかると思いがちですが、迷惑など考えず、自分をいたわることが大事です。
自分の家族、義母や友達、市の電話サポート、カウンセリング、誰でもいいです。どれも敷居が高くてなかなか行動に移せないという人は、まず紙に自分の辛さを書き出すだけでも構いません。
紙に書くだけでも、自分で自分の状況を客観的にみれますし、自分の内にある感情を書くことで外に吐き出すことができます。書いた紙を夫に見てもらえば、話し合う時間がなくても夫に伝えられます。
産後うつは、自分で気付かないことも多いので、「みんな大変な思いをしながらやってる。私も甘えちゃダメだ。」などと思わず、少しでも辛い気持ちを周りの人に聞いてもらいましょう。
まとめ
- コロナは今までできていたことが、外出自粛などでできず、産後うつに拍車をかける
- 産後うつに夫の理解ない時の対策は、産後うつの資料と一緒に自分の状況を伝えたり、一緒に検診に行ってもらう
- 夫が忙しく話し合いなど出来ない場合は、とにかく誰かに自分の状況、辛い気持ちを聞いてもらうことが大事
産後はホルモンのバランスが大きく変わります。慣れない赤ちゃんのお世話、寝られない毎日に、産後うつになる人は今まででも多くいました。
そしてコロナで外にも出歩けない日々で、産後うつになるママがより増えています。今までとは世界的に変わってしまった環境の中では、夫のサポートが不可欠。
産後うつに理解ない人は、妻の状況に気付いていない、産後うつについてわかっていない人が多いです。第三者の力も借りながら、1人で頑張らないように頑張りましょう。
ママの笑顔は、赤ちゃんや旦那さんにとっても1番嬉しいことですよ。
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