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台風シーズン到来!香港の台風レベルと雨の警報を知って備えよう

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夏になると日本に限らず香港にも台風がやってきます。

先日も台風7号(Wiphaウィパー)が発生し、香港で警報が出されました。

よくわかった日本の土地でも交通に支障が出るなどして混乱するのに、旅行で香港に来ている人や、香港に来て間もない人は「台風が来ている」と言われてもどうしたらいいかわからず不安になりますよね。

そこで、香港での台風レベルや大雨レベルの種類と各所の対応を事前に知っておき、台風が来てもより安全に過ごせるよう備えましょう。

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香港の台風シーズンはいつ?

台風シーズンは7月8月が多いと言われていますが、台風は自然のものなので正直毎年違います。去年の2018年は11月にも大型の台風が来たんですよ。

日本でも注意報や警報が出ますが香港はどうなのでしょうか。

香港の台風の警戒レベルと雨の注意報・警報についてご紹介します!

香港の台風のレベル

香港では台風のレベルは1~10で表されます。その中でよく使われるのは以下のレベルです。

  • シグナル1
  • シグナル3
  • シグナル8
  • シグナル10

《シグナル1》
風はまだひどくないですが、今後どうなるか注意しておきたい段階です。

《シグナル3》
台風が近づいて風がひどくなり始めます。雨が降っていれば横殴りの雨になります。

《シグナル8》
より台風が近づき、街の木も激しく揺れるくらいの雨風になります。雨もひどく土砂崩れや洪水にも気をつけるレベルです。外に出ないようにしましょう。

《シグナル10》
大型の台風が直撃するレベルです。外では木々が倒れ、海沿いでは高波で浸水するレベルです。絶対に外に出ないようにしましょう。

詳しい台風レベル、各アイコンはこちらをご覧ください。

香港の気象台ウェブサイト

台風レベルによる各所の対応

《シグナル1》
注意報のレベルで、今後どうなるか様子見という段階なので特に何もなし。

《シグナル3》
シグナル3が発令されると、ナーサリー(未就学学級)と幼稚園はお休みになります。既に登園している場合は、親がお迎えに行き早目に帰宅することになります。

《シグナル8》
小学校以上も休校になります。また会社も休みになるところが多いです。


香港では「もうすぐシグナル8になりそうだ」というのも公表されるので、天候がひどくなる前に帰宅するよう告げられる会社が多いです。

また、就業時間3時間以上前にシグナル8が解除されると、解除されてから2時間以内に出勤します。

シグナル8の発令での早退や解除での2時間以内の出勤というは、労働局(労工処)がガイドラインとして作成されたもので法的効力はありません。ですが、多くの会社がこのガイドラインに沿って対処しています。

香港では早退の対処が遅れたために以前亡くなった方がいたようで、それからは会社側も早急に対応しているようです。

先日の台風7号(Wiphaウィパー)の時は12時~2時までにシグナル8が発令される予定だと公表され、旦那さんはすぐ今やっている仕事を片付けて帰るように言われたそうです。13時過ぎには自宅に戻っていましたよ。

シグナル8が発令されると、交通機関も止まり出すので早急に自宅やホテルに戻りましょう。またお店も閉まり出すので、香港に住んでいる人も旅行で来ている人も、買い出しをしておくことをおすすめします。旅行で来ている人は、ホテルの客室でも食べられるパンやカップラーメン、お菓子など火を使わないものがいいですね。

《シグナル10》

シグナル10では交通機関はストップ、お店は閉まっています。お家やホテルで雨風がおさまるのを待ちましょう。

去年の台風ではシグナル10が出るかもしれないレベルと予想されていたので、お店のガラスドアなどガムテープを対角線に貼って補強しているところもありましたよ。

海沿にあったホテルでは、オーシャンビューのレストランのガラスが風と波で割れてしまったニュースをやっていました。割れたガラスでケガをしたお客さんもいたようなので、ホテル内といえども危険を感じたら海の近くに行かないようにしましょう。

台風が過ぎ去った後も、倒れた木で2、3日通行止めになっている道路もありました。

台風でなぎ倒された木々

上の写真は2018年のシグナル10が出た台風で倒された木です。片側車線を超えて道を塞いでいますね。香港では道路沿いに大きな木があることが多いですが、写真のように大木が倒される状況が各所で発生していました。

台風の凄まじさがわかりますよね。

また、香港は道に飛び出した看板が有名ですが、老朽化している看板も多くあります。香港の家族からは「いつ落ちてくるかわからないから、台風の後も看板や木の下は通らないように。」と言われていました。

香港の雨の警報

雨の警報もレベルがあります。

《黄色雨》
雨が激しく降っています。跳ね上げで足元も濡れるので、レインブーツやレインコートがある方がいいです。

《赤雨》
かなり激しい大雨になります。傘だけでは横からも濡れてしまうレベル。できれば屋内にいる方がいいでしょう。

《黒雨》
外出できないレベルです。

詳しい大雨のレベル、各アイコンはこちらをご覧ください。

香港の気象台ウェブサイト

雨の警報による各所の対応

《黄色雨》
特に学校がお休みになるなどはありません。といっても激しい雨なので濡れて風など惹かないように気をつけてください。

《赤雨》
すべての学校がお休みになります。
既に登園・登校している場合は、雨がおさまるまで安全な屋内で待機となります。

《黒雨》
学校、多くの会社も休みになります。
すでに学校や会社にいる場合は、雨がおさまるまで安全な屋内で待機となります。

台風や大雨の注意報・警報はどうやってわかるの?

今どんな状況かはどうやってわかるの?と気になりますよね。毎日の天気を含めて、台風や大雨の状況はテレビを付けると常に出ているんです。

テレビの画面

上の写真は台風が来ているときのテレビの様子なのですが、画面の右上に「黄色雨」と台風の「シグナル3」のアイコンが表示されています。

またマンションの入り口や、ショッピングモールの入り口に台風の状況を表示した立て看板などが出されます。

マンションのエレベーターの張り出された台風の警報

街を歩いていても何処かしらで目に付くようになっているので、今どんな状況かわかりやすいんです。

また香港では幼稚園など学校の連絡は電話のアプリで行うところが多いです。なのでアプリを通して学校から連絡が来ますし、テレビの下や横に、学校の登校の必要・不必要の情報も流れるので、どこかしらで情報は得られます。

でも、わかりやすいとは言っても見逃したりするかもしれません。リアルタイムで状況が知りたい方は、アプリを使うのがおすすめですよ。

おすすめのアプリ

「My Observatory」というアプリで、香港の気象台のアプリ版になります。

アプリの画面

上の写真はアプリのホーム画面です。「9:26」という時間の下にいろんなアイコンが出ていますね。左から以下の内容になります。

  • 土砂崩れ注意
  • 雷雨注意報
  • 大雨警報の「黄色雨」
  • 台風警報の「シグナル3」
  • 台風の経路
  • 注意すべき内容
  • 現状の天気に関する動画

アイコンは2段に分かれて表示されていますが、下の段の「台風の経路」「注意すべき内容」「現状の天気に関する動画」は、各アイコンをタップすると詳細が見られます。

通知機能を使うと、いろんな情報が発表されるタイミングで知ることができますよ。

まとめ

  • 台風がいつ来るかは毎年違う。
  • 香港の台風レベルは10段階。シグナル3から注意しましょう。
  • 香港の大雨レベルは3段階。黄色雨から雨風になります。

せっかくの旅行や短期滞在で香港天気が悪くなるのは残念ですが、自然のものなので仕方がない部分もあります。

滞在中に警報が出たら不安になりますが、できる対策を早めにして安全に過ごしてくださいね。

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