新生児の頃はミルクやおっぱいを飲むのに集中してくれていても、大きくなってくると飲みながら哺乳瓶をパシパシ叩いたり、ママの方をニヤニヤ見たりして「遊び飲み」が始まります。
生後2ヶ月や3ヶ月だと、ママがずっと赤ちゃんについて支えないといけず、また飲み終わったらゲップもさせてあげないといけません。
はじめは赤ちゃんが周りをキョロキョロしたり、プイッと乳首から顔をそむけたりする光景をかわいいと思っていても、飲み終わるまでに時間がかかると「ご飯の準備もしないといけないのにー!」とイライラしてきますよね。また、おっぱいの人は遊び飲みで乳首を噛まれて痛い思いをすることも。
そこで、赤ちゃんの遊び飲みを改善する対策方法を紹介します。赤ちゃんの遊び飲みが減れば、ママは家事など他のことにすぐ取りかかれますし、赤ちゃんと遊ぶ時間も増えますよ。
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赤ちゃんの遊び飲みの原因は?
赤ちゃんは成長する中で、だんだんと周りに興味が出てきます。なのでミルクを飲みながらも周りに気になるものがあれば、そちらへ気が行ってしまうんですよね。
赤ちゃんはどんなものが気になるのか、まずは遊び飲みの原因を知って対策をしてみましょう。
周りで人の声やテレビの音がする
周りがザワザワうるさいと、大人でも集中して作業するのは難しいですよね。赤ちゃんは目はまだよく見えていなくても、耳はよく聞こえています。ママ以外に誰かが話している声が聞こえたり、テレビからの音でミルクを飲むのに集中できなくなってしまうんです。
知らない場所で授乳している
お出かけ先の授乳室やお友達のお家など、自分の家でない場合、赤ちゃんは「ここはどこだろう?」「あれは何だろう?」と周りが気になってしまいます。月齢が2ヶ月や3ヶ月とあがってくると、周りに興味が出てきます。いろんなものを見るのが刺激的で楽しくなるので、自分の家以外だとミルクよりも周りが気になってしまうことが多いんです。
歯が生え始めている
生後6ヶ月くらいになると歯が生え始めます。ニョキッと歯が出て来る前から、歯は歯ぐきの中で大きくなってくるのでムズムズし、赤ちゃんは物を噛むことが多くなったり、よだれが多くなってきたりします。そして歯が生えてくる違和感でミルクに集中できなくなることがあります。
お腹が空いていない
赤ちゃんが遊び飲みをする時に、そもそもお腹があまり空いていないということもあります。
そして、これは遊び飲みをする確率が結構高いです。
うちの息子によくあったのですが、産院で言われていた2時間おきの授乳だと、息子はまだお腹が空いていなかったようで、よく遊び飲みをしていました。
「ちゃんと飲ませて、この子を生かさないと…」と責任の重さに押しつぶされそうになっていましたが、今から思えばお腹が空いたらゴクゴク飲むし、産院のルールを気にするよりも、自分の子供をよく見て息子にあったスケジュールにしてもよかったなと思います。
長女はミルクと混合だったのですが、はじめは飲む行為に必死なので遊ぶことなく飲むのに集中していました。でも少し大きくなってきて飲む行為はたやすくできるようになると、余裕が出てくるのか哺乳瓶から口を離したり、また含んだり遊び飲みをするようになりました。
それでもやはりお腹が空いているときは、ゴクゴクと集中して飲んでいましたね。
母乳の場合おっぱいの味や量が変わった
おっぱいは血液から作られます。ママの食事とおっぱいの味が直接関係しているというのはまだはっきりと明らかになっていないようですが、言葉が話せるくらいになった子が、ママの脂っこい食事の後の授乳で「今日のおっぱい美味しくない。」と言ったりするそうです。
また私が母乳で育てていた時は、こってりしたカロリーの高いものが続いた時はおっぱいが詰まりやすく、その分おっぱいの出が悪くなりました。
飲みたいのにおっぱいが美味しくなかったり、少しずつしか出なかったりすると、赤ちゃんは飲みたくなくなり遊び飲みを始めてしまうことがあります。
哺乳瓶の乳首のサイズが口に合っていない
赤ちゃんは産まれてからドンドン大きくなります。口の大きさに対して乳首が小さいとその分ミルクが出てくる量も少なくなります。また口に対して乳首が大きいと上手く咥えられず、すぐに口から外れてなかなか飲めません。赤ちゃんは自分の思うように飲めないと、気が散ってしまい遊び飲みをしてしまいます。
赤ちゃんの遊び飲みの対策
赤ちゃんの遊び飲みの原因がわかったので、それぞれ赤ちゃんに合う対策をしましょう。
静かな環境で授乳する
授乳の時はできるだけ静かにし、ママも赤ちゃんのおっぱいやミルクをあげることに集中しましょう。「いっぱい飲んでるね~。」「おいしいねー。もうちょっとだよー。」など声をかけながら、赤ちゃんと授乳の時間を楽しみましょう。赤ちゃんが1ヶ月や2ヶ月と小さいと、まだあまりこちらからの声かけにも反応せず、上手に声かけできないと悩むママもいるかもしれませんが、「ゴクゴク。」「ごちそうさまでした。あー、美味しかった。」など簡単なことで大丈夫ですよ。
授乳ケープを利用する
知らないところへ行ってもキョロキョロせず飲んでもらうために、日頃からケープを使って授乳すると、ケープで外の景色が隠れて普段通り飲んでくれることもあります。ミルクの場合は授乳ケープの中で哺乳瓶であげるというのは難しいので、なるべく赤ちゃんと目線を合わせてママのことを見てもらうといいかもしれませんね。
一旦授乳を切り上げる
いろんな対策をしても遊び飲みをやめない時や、お腹があまり空いていない時は、授乳を一旦切り上げてみましょう。赤ちゃんはお腹が空いていればちゃんと飲んでくれます。赤ちゃんにも体調や気分があるので、無理に時間通りに飲ませようとせず、「またお腹が空いたら飲むだろう。」と気持ちを切り替えましょう。
ママの食生活を見直す
ママの食事が最近油っこいものが多くなかったか、甘いものをとりすぎていなかったかなど思い返してみましょう。またママのストレスでおっぱいの出が悪くなることがあるので、旦那さんや周りにサポートしてもらいながら、ストレスが溜まらないように過ごしましょうね。
おっぱいをあげている時に遊び飲みで乳首を噛まれる場合は、真剣な顔で「痛いからやめて。」と伝えましょう。ママが「ギャー!痛いよ~。」と大きなリアクションで反応すると、赤ちゃんは「ママが喜んでいる。」と思い、遊び飲みが「ママも楽しいゲーム」だと思ってしまいます。
赤ちゃんでもママの口調や雰囲気はわかるので、噛んだらママが痛い思いをすることを、笑いながらではなく、きっぱりと伝えましょう。噛まれても歯を食いしばりながら、無表情で無反応を繰り返していたら、赤ちゃんが噛まなくなったということも多いそうですよ。
哺乳瓶の乳首のサイズを見直す
新生児からずっと同じ乳首を使っている場合は、乳首のサイズを見直しましょう。赤ちゃん用品のピジョンによると、乳首のサイズは赤ちゃんの月齢や飲む量と時間で目安があります。
- SS(丸穴) 0ヵ月~ (飲む目安:50mlなら約10分)
- S(丸穴) 1ヵ月頃~ (飲む目安:100mlなら約10分)
- M(スリーカット) 3ヵ月頃~ (飲む目安:150mlなら約10分)
- L(スリーカット) 6ヵ月頃~ (飲む目安:200mlなら約10分)
- LL(スリーカット)9ヵ月以上 (飲む目安:200mlなら約5分)
月齢や飲む量は目安なので、様子を見ながら試してくださいね。
ダメなママだと自分を責めない
赤ちゃんが遊び飲みをして、なかなか飲んでくれないとしても「ミルクも上手に飲ませられないなんて、私はできない母親だ…」と自分を責める必要はありません。
遊び飲みは赤ちゃんが成長している証でもあります。赤ちゃんが集中して飲めるように環境を整えてもまだ遊び飲みをやめない時は、一旦切り上げるなどしてママのストレスにならないようにしましょう。
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まとめ
- 赤ちゃんは周りの音や声、見慣れない景色などでミルクに集中できず遊び飲みをする
- 環境以外に、歯が生え始めていたり、おっぱいの味や量がいつもと違う、哺乳瓶の乳首のサイズがあっていないことも遊び飲みの原因になる
- 遊び飲みを軽減させるために、赤ちゃんがミルクに集中できる環境を整える、ママの食生活を見直す、哺乳瓶の乳首のサイズを見直す対策をしてみる
- 赤ちゃんが遊び飲みをやめない時は一旦授乳を切り上げてみる
- ママは気楽に構え、赤ちゃんの遊び飲みをコントロールできないことにストレスを抱えないことも大切
赤ちゃんはだんだん周りに興味を持ち始め、早い子では1.5ヶ月や2ヶ月くらいから遊び飲みが始まり、一般的には3、4ヶ月で遊び飲みが本格的になります。
赤ちゃんが飲んでくれないと、「こんなんで大きくなれるのかな…」と心配になりますが、赤ちゃんもお腹が空いていればゴクゴク飲んでくれます。ママも「飲ませなければ!」と自分を追い込むことなく、「じゃあ、また後でねー。」と気楽に構えましょう。
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