
赤ちゃんが産まれたら母乳育児をするつもりだったのに、いざ始めてみると「おっぱいが出ない!」と悩むママは多いんじゃないでしょうか。母乳が出る出ないは、おっぱいの大きさは関係ないそうです。
じゃあ何が関係しているの?というと、実はストレスが影響しているんです。
産後は体も心も産前とは全く違います。特に初めての出産育児だと何もかも初めての経験で、不安やストレスが半端ないんですよね。人の体はとっても繊細で、ちょっとした気持ちの変化が体にも影響します。
「おっぱいが出ない…」と母乳育児で悩んでいるママへ、私の実体験も混じえて「ママがストレスから楽になれる方法」を紹介します。ママが楽になれると赤ちゃんも笑顔になりますよ。
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Contents
ストレスで母乳が出なくなる?!
母乳育児でよくある悩みの「母乳が出ない」という原因には、ママのストレスが大きく関係しています。母乳はミルクのように「何ml飲んだ」と目で見てわからないので、初めは母乳が出ているのか、赤ちゃんは十分飲めているのか、ママはとっても不安になるんですよね。そしてその不安や心配がストレスとなって、母乳が出なくなってしまうことがあるんです。
また精神的ストレスは体も萎縮させてしまいます。体が萎縮すると血液のめぐりが悪くなって母乳が作られにくい体になります。
私が出産した病院では母乳育児を専門にケアしてくれる人たちがいたのですが、いつも「ママがリラックスしてね。」と言っていました。授乳しやすいように座りやすい椅子やソファに座り、クッションなどを使って赤ちゃんの高さとおっぱいの高さが合うようにする。この時前かがみにならないようにゆったりと授乳できるようにします。
授乳の体勢は、「赤ちゃんが正しい口の形で咥えられるように」ということもありますが、やはりママがリラックスできるように、授乳していてしんどくないようにということも大きいようです。
産後よくあるストレス

産後は精神が不安定になります。ストレスも感じやすく、そのストレスがまた悪循環を起こし精神不安定になるんです。私もネットや育児書でさらっと理解はしていましたが、いろんなストレスでかなり精神的に乱れました(笑)。「自分は大丈夫。」と冷静を装っていたのですが、後から「あれは産後うつだった。」とようやく気付きました。
私ももれなく抱えた、産後ストレスを紹介します。
ホルモンの影響で精神不安定になる
ストレスの原因としてかなり大きいのが「ホルモンバランスの乱れ」です。「ガルガル期」ってご存知ですか?ガルガル期は産後のホルモンバランスの乱れからなるのですが、例えて言うなら、子猫を出産したママ猫です。誰かが近づこうものなら「フゥー!!」といって逆毛を立てて怒るあの感じで、猫をトラにしたようなものです。
私は出産前は「私だけじゃなく、パパもおじいちゃんもおばあちゃんにも手伝ってもらって、みんなで育児しよう!」なんて思っていたのですが、産後は180度変わって「赤ちゃんを他の人に抱っこされるのもイヤ、触られるのもイヤ!」となってしまいました。
そして衛生や安全にも過敏になり、いろんなことに怒りっぽくなりました。当時は「自分は赤ちゃんを世話する責任を全うしているだけ!」と思っていましたが、日中は赤ちゃんをかくまうように寝室で過ごし、今から思えば本当にママ猫ならぬママトラだったなと思います(笑)
ママになった責任に一人で押しつぶされそうになる
産まれだばかりの赤ちゃんはフニャフニャで、か弱く、自分では何もできません。なのでママは「自分がこの子をしっかり生かさないといけない!」と責任をすごく感じるんです。
自分も産後すぐで体が回復していないので、「体がボロボロで休みたい」という気持ちと「自分が世話しないとこの子は生きられない」という責任の板挟みで押しつぶされそうになります。疲れているのに、授乳や抱っこ、寝かしつけなどの赤ちゃんのお世話を頑張り、自分を追い込んでしまうんです。
私は息子が産後すぐNICU(新生児集中治療室)に入り退院後も経過観察で通院していたこともあり、「生かさないといけない」という気持ちがかなり強かったです。なので赤ちゃんのお世話が大変で、「これがこれから毎日続くのか...」と愕然としても、「赤ちゃんを育てるということの自分の認識が甘かった」、「みんなこなしていること」と思って、なんとか自分を奮い立たせていました。そしてかろうじてギリギリの状態で毎日過ごしていた気がします。
昼も夜も赤ちゃんのお世話で寝不足
赤ちゃんのお世話で寝不足になるのは出産したママがみんな陥ることですよね。寝不足になると体はもちろん動きませんし、精神的にもイライラしてストレスが溜まります。
私が出産した香港の産院では、授乳は2時間おきと言われていたんです。慣れない母乳育児で上手く飲ませられず、また赤ちゃんがちゃんと飲んでくれているのかもわからないので時間がすごくかかり、授乳が終わってもまたすぐ授乳の時間が来てしまうんです。それ以外にもオムツを変えたり、赤ちゃんが寝ている間もちゃんと呼吸しているか心配になって様子をみたりして、夜も全く寝られませんでした。
初めのうちはホルモンの関係で、寝不足でも頑張れるのですが、それでもやはり体は疲れていきます。赤ちゃんが泣き止まない、おっぱいを飲まない、寝てくれない、旦那さんの帰りが遅い、家事もしないといけない、その他いろんなことをきっかけにイライラしてストレスが溜まる一方になるんです。
産後のストレス解消法

私が体験した産後ストレスを振り返って、あの時こうすればよかったなという解決法を紹介します。ママのストレスが解消されると、結果周りにも迷惑をかけずみんなが笑顔になりますよ。
旦那さんや周りに精神的に不安定になっていることを説明する
一番近い存在の旦那さんや周りの家族に、ホルモンバランスの乱れで精神的に不安定になっていることを伝えましょう。怒りっぽくなったり、すぐ泣き出したりするのは自分の性格ではなく、ホルモンの関係なので自分ではコントロールが難しいことをわかってもらいましょう。
説明しないと、出産を経験していない人はこの状態がわからないので、「急にどうしちゃったんだ…」「こっちだって忙しい中気にかけてるのに、なんだよ!」と周りを心配させたり混乱させたりしてしまいます。逆にきちんと説明すると「なんだ、そういうことか。」と、この状況が一時的なものであることをわかってくれますよ。
私は産前、自分が精神不安定になると思っておらず、産後も自分が精神不安定だと気付かなかったので、「出産したらホルモンバランスの関係で情緒不安定になるかもしれない」と産前から伝えておくといいですね。
子育てはママだけでやるものじゃないと自覚する
出産を自分の身で経験すると、ママである意識が大きくなり「自分がなんとかしなければ。」と思いがちです。でも、子育てはママだけのものではありません。
ママが親である責任を感じるのは親である自覚が出てきたということでいいのですが、なんでも「自分がやらなければいけない」と自分で自分を追い込まなくてもいいんです。
子育てはママだけでやるものじゃないと自覚できれば、フッと肩の荷が降りてストレスも大幅に軽減されますよ。
できるだけ周りに頼る
子育てはママだけがやるものじゃないと自覚できたら、どんどん周りに頼りましょう。
私は今思うと、子育て超初心者にも関わらず、ネットや育児書の情報を信じて、周りの意見は聞かないことが多かったです。周りには子育て経験者である実母実父、義母義父、子育て初心者でも勉強してくれている旦那さんもいるのに、自分のやり方に固執してしまい、「自分がやるから!」と自分で自分を追い込んでいたように思います。
ですが、今思えば子育てに正解はないのですし、もっと状況に合わせて周りを頼ればよかったなと思います。
寝不足であれば、日中赤ちゃんを旦那さんや親に任せて、お昼寝させてもらってもいいですし、食事は出来合いのものを買ってきてもいいです。赤ちゃんのお風呂は旦那さんにお願いすれば、パパと赤ちゃんのコミュニケーションの機会が増えていいですよね。
自分が思っているよりも、周りはもっと頼ってほしいと思っていたかもしれませんね。
母乳育児にこだわらない
最後に、「母乳育児にこだわならい」ということを紹介します。
ストレスは母乳が出ない原因になりますが、逆に母乳が出ないこともかなりのストレスになります。世間では母乳育児が良しとされていることが多くあります。
- おっぱいは赤ちゃんにとって最良の栄養が含まれている
- 母乳を飲むことで免疫がつく
- ママと赤ちゃんのコミュニケーションになる
- お金がかからない
いろいろメリットは言われますが、ミルクが悪いことにはなりません。
今は昔と違って粉ミルクも栄養価が高くなっています。また、私の周りの子供をみても、完母でもよく熱を出す子もいれば、ミルクで育っても全く風邪を引かない子もいます。
ミルクをあげるのも立派なコミュニケーションですし、もっと密着したければ、いっぱい抱きしめてあげればいいんです。母乳はお金がかからないと言われますが、母乳パッドを使うのもお金がかかります。また母乳が出ないのに母乳育児にこだわって毎日泣いて過ごすのであれば、ミルク代は必要経費として考えてストレスなく笑顔でお世話するほうが赤ちゃんのためにもいいですよね。
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まとめ
- ストレスが影響して母乳が出なくなることがある
- 旦那さんや周りに精神的に不安定でストレスを抱えやすくなっていることを説明する
- 子育てはママだけでやるものじゃないと自覚する
- できるだけ周りに頼る
- 母乳育児にこだわらない
出産後はホルモンバランスが乱れてストレスを感じやすくなります。そして、いろんなストレスや母乳が出ていないかもしれないという不安が悪循環を起こして、もっと母乳が出なくなるんです。
「赤ちゃんのお世話は和やかな幸せな時間だと思っていたのに、体はボロボロ、思い通りに行かないことばかりでイライラする。どうして私だけこんなにツライの…。」と涙が出る人は、もっと周りに頼ってほしいです。
赤ちゃんはママの笑顔が大好きです。ストレスを感じていなくても気付いていないだけということも多いので、ちょっと疲れてきたなと思ったら、周りに状況を説明して助けてもらいましょう。
ママが笑顔だと赤ちゃんだけでなく周りも幸せになりますよ。
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