子供に習い事をさせても長続きせず、すぐに辞めてしまうと、「うちの子って忍耐力がない?」「飽きっぽい性格で、こんなんだと将来どうなるの…」と不安になりますよね。
「初めに体験レッスンを受けてから申し込むのに、いつも3ヶ月くらいしたら辞めたいと言う。」「仲良しのお友達もいるのに、嫌がって行きたがらない。」など、周りのママ友からもよく聞く言葉です。
でも子供が習い事が続かないのには原因があるんです。また、飽きっぽいことは決して悪いことじゃなく、逆に長所でもあるんですよ。子供の習い事が長続きしない原因と、長所を伸ばす対策をご紹介します。
楽しく学べるものが見つかって子供が夢中になっている姿を見るのは、ママもとっても嬉しいですよね。
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Contents
習い事が長続きしない原因
「楽しそうだと思って習い事を始めても、いつも少ししたら『もう行きたくない。』なんて言い出す。ホントに飽きっぽい性格で困る…」と悩むかもしれませんが、性格の問題ではないことも多いんです。
やりたいことじゃなかった
辞めたいと言っている習い事は、誰がやりたいと言って始めましたか?親がすすめたり、友達がやっているからという理由で始めると、実は本人がやりたいことではない場合があります。
親は子供にいろいろ習得してほしくて、色んな分野の習い事を探しますよね。私も息子には体を動かすスポーツ系の習い事、芸術系の音楽やお絵かき、語学の習い事など、学校の授業や1週間のバランスをみていくつかやらせたいと思っています。でも、これって考えてみたら親である私が子供にやらせたい習い事であって、本人がやりたい習い事ではないんですよね。
なので無理に習い事に入れると、初めは通っていても「やっぱりやりたくないものはやりたくない。」と、続けるのが苦痛になるんです。
また、本人がやりたいと言って始めた習い事でも、思っていたのと違ったり先生やクラスの雰囲気に合わなかったりすると楽しくないですよね。
私も小学生の頃、1週間毎日習い事があるような生活をしていました。でもやっぱり興味のなかったエレクトーンは練習もあまりしませんでしたし、辞めてしまいました。その代わり好きだった絵画工作クラスは何年も続けましたね。
上達しないから楽しくない
初めは調子よく通っていても、ステップアップできずにずっと同じことをしていると誰でも楽しくなくなります。「この練習を何回やったら上のクラスに上がれる」など、数字でわかればいいのですが、いつどのくらい上達するかは誰にもわからないですよね。上達のスピードには個人差もありますし、同じ子供でも体調や得意・不得意分野によって上達する早さは違ってきます。
また、何をするにしてもすぐに上達することは難しいですが、子供はまだそれがわからないので、なかなか上達しないとすぐに辞めたくなってしまいます。
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習い事が長続きせず飽きっぽい子の長所とは
習い事が長続きしないのは、飽きっぽい性格でダメなことなのでしょうか?どんな性格にも見方によって長所にも短所にもなります。では、習い事が長続きしない子の長所をあげてみましょう。
- 好奇心が旺盛
- チャレンジ精神がある
- 切り替えが早い
- 判断力がある
- 理想が高い
- いろんな経験をしている
「飽きっぽい子」は忍耐力がないというわけではありません。好奇心が旺盛で、いろんなことに興味を持ちます。またいろいろやってみるのはそれだけチャレンジ精神があるということ。
親にすすめられたからといってズルズル続けることはせず、「これは自分に合っていない。」と、スパッと辞める判断力があります。合わないことを続けても時間もお金も無駄になりますし、「自分には向いていない」とわかることは、「自分には他に向いていることがある」とわかるということです。やりたいことや自分にあうものは何なのかがしぼれていくので、短い間でもむしろやってみてよかったといえます。
またいくら周りが「すごいできてたねー!」と褒めても、「もっと上に行ける分野が他にある。」と思うなど、理想が高いこともあります。
いろんな習い事をしているので、いろんな知識も経験も増えますよね。いろんなことを知っているので、お友達や初めての人と接する時に共通の話題ができたり、共感できたり、とっても強い武器になります。
そして、ただいろんなことをかじっているだけではありません。習い事が長続きしない子というのは、今はただ1番熱中できるものを見つけられていないだけ。自分に合うものが見つかると、周りがとめようと思ってもとめられないくらいのめり込みますよ(笑)
習い事が長続きしない子の長所の伸ばし方
どんな子でも長所を伸ばしてあげたいと思うのが親ですよね。次は習い事が長続きしない子の長所の伸ばし方を紹介します。
親が子供の習い事に関心を持つ
子供が興味を持った習い事が自分に合うか、少しでも長くやらせて判断させるには、親が子供の習い事に関心を持つことも大切です。
習い事は子供がするものだからと言って先生に任せっきりにせず、習い事がサッカーなら週末に公園で一緒にボールを蹴ってみたり、英語教室なら一緒に英語の歌を歌ったり、親も一緒になって子供の習い事を楽しみましょう。
子どもは親の楽しそうな顔が大好きなので、習い事により興味を持ちますし、もっとやりたいという向上心にもつながります。
子供と「習い事の先のゴール」を話す
何の習い事でも、やりたいと思ったら「こんなふうになりたい」というものがあるはずです。サッカーならサッカー選手、ピアノならきれいなドレスを着てする発表会、英語なら外国の人とおしゃべりするなど、子供が見ているゴールを話させて、今やっている練習がゴールにつながっていることを理解させましょう。
習い事を始めた時は、新しいことを学ぶのが楽しくて、みんな喜んで通います。ですが少しすると、慣れによって新鮮さが減りマンネリになってきます。その上、練習でも上達しないと一気にやる気がなくなってしまうんです。
どんなことでもすぐに上達するということはありません。なので、親はたびたび子供と先にあるゴールの話をして、自分がやっていることが何のためなのか意識させましょう。そのために、今できていないことに目を向けるのではなく、できていること、頑張っているプロセスを褒めてあげましょう。
子供を認めてあげる
子供が習い事が長続きしないと、ついつい言ってしまいたくなることもあります。
- なんて忍耐力がないの
- ホントに根気がないね
- あなたは飽きっぽい性格だわ
- いつも長続きしないよね
せっかく始めた習い事をいつもすぐに辞めてしまうと、親は「また?!なんでなの!」と、ついつい上のようなことを言ってしまいたくなります。ですが、絶対子どもに言わないようにしましょう。
熱中できるものを探している最中なだけなのに上のような否定的なことを言われると、子供は「自分はダメなんだ…」と思ってしまいます。そして次からチャレンジしなくなってしまいます。
「水泳は違ったけど、サッカーは楽しく続けられるかもね。」などと、子供を認めてあげて、他の違うものを探してみましょう。
まとめ
- 子供が習い事が長続きしないのは、子供本人がやりたいことじゃない、また、なかなか上達せず楽しくないことが原因。
- 習い事が長続きしない子は、見方を変えれば好奇心旺盛で判断力がある、経験豊富などの長所がある。
- 習い事が長続きしない子の長所を伸ばすには、親も子供の習い事に興味を持ち、子供にゴールを思い浮かばせることが大切。またすぐに辞めても子供を否定せず、全面的に認めてあげることが大事。
子供が楽しくないことを続けるのは、子供も親もストレスです。どうして辞めたいのか理由を聞いて、どうしても辞めたい時は子供を否定しないで認めてあげましょう。
習い事が長続きしないように見える子供は、自分に何が合うのか探しているところなだけです。大人になっても何が自分に合っているのかわからない人もたくさんいます。子供の頃からいろんなことにチャレンジして、自分探しを応援しましょう。
なかなか見つけられなくても、「今までやったものじゃないんだな。」とわかっただけでも大成功です。親の接し方で、子供はどんどん成長してくれますよ。
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