兄弟喧嘩って本当にストレスですよね。原因は「誰が先にトイレに行くか」や「おもちゃを貸してくれない」「粘土の量が多い、少ない」など本当にちょっとしたこと。
そこから「投げた」「叩いた」と泣いたり大声で怒鳴ったりが始まって、周りにいるママはもうウンザリしてしまいます。
毎日繰り返される子供の兄弟喧嘩には、親はどう対処すればいいんでしょうか?兄弟喧嘩の親の対応と、イライラしない方法を紹介します。
親の対応と心構えで今後の兄弟喧嘩が変わってくるかもしれませんよ。イライラを抑えられれば、気持ちにゆとりを持って子育てが楽にできますね。
兄弟喧嘩の原因ランキングの記事もありますので良ければ見てくださいね。
年の差別、兄弟喧嘩の原因と対策はこちらをご覧ください。
兄弟喧嘩がひどい!原因と親の対処方法はコレが正解!年子・2歳差・3歳差
Contents
子供が兄弟喧嘩をしている時の親の対応
子供の兄弟喧嘩に親は仲裁に入った方がいいのか、放っておいた方がいいのか悩みますよね。兄弟喧嘩はいろんなケースがあるので、親は状況に合わせた対応が必要です。
とりあえず兄弟喧嘩の成り行きを見守る
人はネガティブな言葉を聞き続けるのは耐え難いです。なのでつい、「もう、いい加減にしなさい!」と大きな声で兄弟喧嘩を終わらせようとしてしまいますが、グッとこらえて少し様子をみてみましょう。
そっと遠くから見ていると、自分たちで何やら解決しているということもあるんです。親としては「へ?それでよかったの?笑」と思うような解決法だったりしますが、お互い納得してまた仲良く遊び始めたりするんですよね。
逆に初めから「喧嘩両成敗」とばかりに、大声で兄弟喧嘩に割って入るのは注意が必要です。いつも親が大きな声で喧嘩を終わらせていると、子供は「問題が出たら大声を出せばいい」と学習してしまうんです。なので、子供は喧嘩のときに、大声を出したり手を出して大きな力で制圧しようとするようになってしまいます。
また、兄弟喧嘩の原因はたいてい些細なことで、親が見ていないこともよくあります。喧嘩になった経緯も子供たちそれぞれの言い分もあるので本当のところはよくわかりません。それをママが「◯◯ちゃんが悪い」と決めつけてしまうと、子供は理不尽に罰せられたと不満が残ってしまいます。
また、どっちもどっちや特に誰が悪いというわけではない場合は、子供たちの距離を物理的に離すと感情が落ち着きやすくなりますよ。
子供たちに共感し、それぞれの気持ちを相手に伝えさせる
様子を見て、解決しなさそうならママがそっと入りましょう。ここでのポイントは、兄弟喧嘩を解決するために入るのではないということ。
「ママはその気持ちわかるよ。」とそれぞれの子供の言い分を認めてあげて、共感してあげると、今まで怒鳴り合っていた子供の気持ちは落ち着きます。
それぞれの言い分に「そうだね、それは悲しいね。」「ママもそれはイヤだな。」と共感してから、気持ちを相手に伝えさせましょう。まだ小さく難しい場合は、ママが気持ちを確認してから、「おもちゃを踏まれてイヤな気持ちだったんだって。」など代弁してあげてくださいね。
そうすることで、イヤな気持ちを「叩く」などの体ではなく、言葉で伝える練習ができます。また、お互いの気持ちがわかれば、相手の立場になって考えられますね。
子供たちで兄弟喧嘩を解決させる
気持ちを分かり合えたら、次は「じゃあ、どうしたらいいと思う?」と子供たちに投げかけましょう。
といっても、まだまだ小さな子供たちには難しいこともあります。そこでお互いが歩み寄って納得できる終着点を見つけられるように、ママがリードして導いてあげましょう。
ポイントはママが解決するのではなく、子供たちがメインとなって解決すること。これを繰り返していくことで、自分たちで問題を解決できるようになります。
ケガや命に関わりそうな時は止めに入る
兄弟喧嘩を見守るといっても、ケガをしそうなのに放っておくのは問題です。
子供の兄弟喧嘩といってもかなり激しい場合もあるので、あまりにも行きすぎる場合は一旦落ち着かせるために間に入りましょう。
ですが、大ケガにつながるような事態でなければ、親は誰が悪いと決めつけず、様子を見ていましょう。
喧嘩をしていない時に親ができること
子供の兄弟喧嘩は、喧嘩をしていない時の親の対応で様子が変わってくる場合があります。日ごろから親ができることをしっかりやって、子供の成長を見守りましょう。
喧嘩のルールを決める
子供が兄弟喧嘩をすること自体は問題ありません。ですが、行き過ぎた喧嘩は暴力となり、どこまでもエスカレートする恐れもあります。なので初めに喧嘩のルールを決めておきましょう。
- 人を否定するような言い方はしない
- 人の容姿を傷つけるような言い方はしない
- 噛まない
- 叩かない
- 蹴らない
- 刃物は持ち出さない
子供の兄弟喧嘩をゼロにすることはかなり難しいので、「ここまでは喧嘩しても仕方ないけど、これ以上はダメ」とルールを決めておきましょう。また、家庭の状況や子供の性格もそれぞれですので、各家庭に合ったルールを決めてくださいね。
もしもルールを破ったら、そこは喧嘩の途中でも親が入って厳しく注意しましょう。ルールには年齢、性別は関係なく、破った場合は一貫した態度できつく注意してください。「ルールは守るためにある」ということを学ぶ場でもあるんです。
兄弟を比較しない
普段から兄弟を比較しないように気をつけましょう。日頃の親の何気ない言動は、実は子供の心に印象深く残っています。
「弟くんは、勉強もよくできるんだけどねぇー。」と誰かに話していたり、「お兄ちゃんは愛嬌があるねー。」など特に気にせず言っていることが、子供の心に積もり積もっていきます。
親はそこまで思っていなくても「同じことをしても、いつも褒められるのはお兄ちゃん...」など、愛情にかたよりがあるように感じてしまいます。そしてふとした時に爆発して喧嘩が始まってしまいます。
兄弟といっても一人一人全く別の個人です。比較せずに、それぞれのいいところを認めてあげましょう。
兄弟仲がいい時に褒める
子供は兄弟喧嘩する時もあれば、仲良く遊ぶ時もありますよね。そんな時は褒めて、ママもうれしいことを伝えましょう。
「ブロックですごい大作作ったねー。二人で作ったの?パパに見せてあげたいから写真撮ろう。」
「弟くん、折り紙で三角作れたの?初めて出来たね!お兄ちゃんが教えてくれたの?」「お兄ちゃんありがとう!弟くんも三角作れてうれしいね!」
ママがよろこんでいると子供はうれしいです。また、弟くんがお兄ちゃんを慕っていることなどもママが代弁してあげれば、お兄ちゃんもうれしくなりますよね。
子供の兄弟喧嘩でイライラしない方法は?
いろいろ手を尽くしても兄弟喧嘩は起こりますし、ママも人間なのでイライラするのは仕方がありません。イライラが積もってストレスにならないための方法を紹介します。
6秒数えて怒りを鎮める
兄弟喧嘩が始まると「もう、いい加減にしなさい!」と怒鳴りたくなりますが、怒りをぶつけ合っている兄弟喧嘩にママの怒りをぶつけても喧嘩は収まりません。
そこをグッとこらえて6秒数えてみましょう。怒りは6秒たつと落ち着くと言われています。6秒間フーっと深呼吸してやり過ごせば、衝動的な怒りが静まります。
イライラしている兄弟の中に、イライラしたママが加わってもネガティブな感情が増えるだけです。6秒待って落ち着き、ママは冷静に対応しましょう。
兄弟喧嘩を俯瞰で見る
兄弟喧嘩が始まると、見るのも聞くのもイヤになり、どうしても止めさせようとしてしまいます。ですが、兄弟喧嘩って子供を成長させる場でもあるんです。
我慢や妥協、自分の思い通りにはいかない現実、理不尽さなどを学ぶことは、これからの人生に必要な「人とのコミュニケーション」を学ぶことになります。
子供は兄弟喧嘩する中で「スキンシップ」や「痛み」、「思いやり」などを自然と学びます。人生の練習として子供が成長できる場でもあるので、親が同じ立場で入っていくのではなく、なるべく俯瞰で見てみましょう。
「あぁ、またやってるなー。」と俯瞰で見ると、ストレスが減りますよ。
まとめ
- 子供の兄弟喧嘩は、大けがをしそうにならない限り、成り行きを見守る
- 子供たちの気持ちに共感し、相手に伝える
- 兄弟喧嘩は子供たちで解決させる
- 子供の兄弟喧嘩でイライラしたら、6秒待って冷静になる
- 兄弟喧嘩は俯瞰で見ることでストレスが減る
兄弟喧嘩はない方が親はうれしいですが、兄弟喧嘩で子供たちが成長するといういい面もあります。なので、喧嘩を始めたら、「成長するチャンス」と気持ちを切り替えるようにしてみましょう。
また兄弟喧嘩で親子のコミュニケーション、信頼関係を築くことができます。
親はどっしりとした心構えで子供たちを見てあげてくださいね。
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